7月24日、上田裕弁護士が県内の税理士団体の研修会において、相続・遺産分割、遺言、遺留分についての講師を担当しました。
相続は、身近な法律問題ですが、意外に多くの法的問題を抱えています。
今回は、セミナーの受講者が税理士という専門家であり、日常的に相続(特に税務の観点)の相談を受けられている先生方であったため、相続で問題となる様々な紛争事例について、弁護士の視点からお話させていただき、適宜、意見交換もさせていただきました。
取り扱った内容は、相続人の範囲、相続欠格、相続廃除、遺産分割対象財産、特別受益、寄与分、遺言、遺留分等多岐にわたる内容でしたが、裁判例や私の担当した事件も踏まえてお話をさせていただきました。中でも、納める税金額の観点から、通常では、あまり選択されない限定承認の手続をとった事例は、税理士の先生が関与されたからこそ、上手く解決した事例で、今後の税理士・弁護士の連携の必要性を共有することになりました。
遺産分割の分野でも実務は日々変化していきます。当事務所では、このような変化を迅速に取り入れ、皆様の解決に役立てたいと考えております。
また、相続の分野では、相続税を中心に、税金の問題をきちんと理解して進めなければよい解決にならない場合も存在します。
当事務所では、迅速・円滑に解決のお手伝いができるよう、隣接士業の先生方とも連携関係を深めております。
(弁護士 上田 裕)