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先物取引被害全国研究会(長崎大会)


2018.10.15投資被害


2018年10月12日(金),13日(土)に,長崎において先物取引被害全国研究会が開催され,参加してきました。

 

今回の研究会においては,講演として,「高齢者の精神機能と鑑定の実際」(関西医科大学精神神経科学教室の嶽北佳輝先生)が行われました。各種認知症についての詳細な解説がなされ,裁判例上,意思能力が肯定されたケースにおいても争い方によっては意思無能力を認定してもらう可能性があった点を指摘する大変興味深い内容でした。
また,「新法(商品先物取引法)下における証拠金制度」(日本商品先物取引清算機構の村上義男さん)に」おいては,「PC-SCAN」というソフトの利用方法の解説がなされ,困難なSPAN証拠金制度化における証拠金の計算方法を示唆していただき,非常に有意義なものでした。
その他にも,「23条照会の活用法」(平野憲子先生),「助言指導義務について」のパネルディスカッション,東京のカンボジア不動産投資被害弁護団の奮闘など非常に多くのスキルと元気をいただいた研究会でした。

 

今後も先物取引全国研究会に参加し,現在進行中の事件に生かしていくとともに,全国研究会に報告できるような良い成果をあげていくよう努力していく所存です。

 

(弁護士 若狹美道)