浦和の名所・玉蔵院のしだれ桜が満開になりました。
弁護士になって9年,忙しい日々の中で見頃を逃してしまう年も多かったのですが,今年は観ることができました。
数日前の雪が舞うほどの寒さから,一転しての春。
街のあちこちで,ソメイヨシノも一斉に開花し始めました。
寒さで縮こまっていたつぼみが,次々と勢いよく開いていきます。
その前の寒さがあるからこそ,春は眩しく華やいで感じられます。
冬が厳しいほど,翌春の桜は美しいとも言われますね。
人も同じかもしれません。
辛い出来事を,悲しい体験を,身を縮めたり頭を抱えたりしながら,それでも前へ進んでいく。
そうした先に,新たな力や知恵があり,それが人を美しくするのかもしれません。
逆境を乗り越えて行こうとする時に,力を貸せる存在でありたい。
冬を乗り越えて咲く桜たちを見て,初心に還った春でした。
(弁護士 伊東結子)